「此時此刻」全話視聴終了 | 楽園で深呼吸 パート2

楽園で深呼吸 パート2

やっぱり旅が好き。

Netflixで11月10日から配信の「此時此刻」全10集、全部観ました。

 

 

どうでもいいけど、邦題の「此の時、この瞬間に」っていう漢字の使い方が個人的にとても気持ち悪い。

なぜ最初だけ“此の”なの?後ろは“この”なのに…。

なんかおじいちゃんセンス?

 

まあそれはさておき。

 

このドラマは10のエピソードからなるオムニバス形式のドラマという触れ込みだったので、気になる人が出るエピソードだけ観ればよいかなと思っていたけれど、まずは朱軒洋が出てる第1集を観たら、なんと脇役で他のエピソードの主役たちがゾロゾロ出てるという。

 

どうも時系列に意味がありそうだし、最初から順番に観ることを想定して作っているっぽかった。

なので、おとなしく順番どおりに観ることに。

 

EP1 戀愛實境秀(恋愛リアリティショー) 朱軒洋、王淨

EP2 站一個晚上(問題の夜) 郭雪芙、劉俊謙

EP3 你的顏色(君の色) 林柏宏、黃路梓茵

EP4 天外飛來(星の彼方から) 章廣辰、謝欣穎

EP5 完美的躲避球比賽(ドッジボールは完璧に) 楊銘威、張軒睿

EP6 舊的(過去の想い) 林哲熹、宋芸樺

EP7 說好的輕井澤(軽井沢の約束) 徐熙娣、吳慷仁

EP8 一家之主(大黒柱) 劉品言、修杰楷

EP9 你心裡的鬼(心の残像) 林心如、林熙蕾/許莉廷、宸頤

EP10 真實故事改編(愛の現実) 賈靜雯、曾敬驊

 

1話1話は独立したストーリーだけど、まったく別々というわけでもなく、10のエピソードはいずれも同じ時空の中のお話で、各話ごとにそれぞれ別のカップルにスポットライトが当たるという感じ。

EP10のラストでは、EP1~EP9のエピソードのその後も見せてくれます。

そのへんはちょっと新しいかなと思いました。

 

正直なところ、ストーリーはどれもすごくおもしろいというほどではなく、でも、出演者がいちいち豪華なので(すごいちょい役でもこんな人が!というのがあった)それなりに楽しんで観れました。

 

特に好きだったのは、郭雪芙と劉俊謙のEP2ですね~。

郭雪芙は、このドラマが今までで一番演技が上手いと思いました。

最近FACEBOOKで「螺絲小姐要出嫁(スクリュー・ガール 一発逆転婚!!)」の1シーンの動画が投稿されていて、その差にびっくり。

 

劉俊謙は香港の俳優さんで、「誰是被害者2」の記事が出たときに出演者として名前が出ていたのは覚えていたけれど、実際に作品を観たのは初めて。

台湾作品では、映画「小曉」がもうすぐ(12月8日)公開になります。

このドラマではコミカルな役だったけど(あのしゃべり方は役作りのよう)、それでもかっこ良さは隠せていませんでしたね。

他の動画をいくつか観ましたが、広東語を話しているのもかっこ良かった。

 

あと、劉品言と修杰楷のEP8は、まったく期待してなかったけど意外におもしろかった。

(これ、もし気になるEPだけつまみ食い的に観てたらきっとパスしてたと思う)

 

劉品言がはつらつとしててとても好ましく、修杰楷も久々に(?)普通にかっこいい役。

家事にはまるイクメン姿は本人そのものかと思ってしまう😁 それくらい自然。

内容も、性別役割分業について考えさせる面もあり、とても良い。

 

あとはやっぱり、賈靜雯と曾敬驊のEP10。

姐弟戀のストーリーにはそこまで惹かれないものの、賈靜雯がさすがの説得力ある演技でとても見ごたえがありました。

曾敬驊は表情の演技は良かったけど、セリフをもうちょっとがんばれー(←何様?)

 

1時間弱と短いのでストーリーがそこまで深く描かれないのは仕方がない。

それでも、ネットでは姐弟戀の新たな教科書的ドラマと言われてたりも。

以前、林心如と張軒睿でやった「我的男孩(邦題:年下のオトコ)」と設定がちょっと似ていて、このドラマをもし賈靜雯と曾敬驊でやっていたらもっと良かったかもなーと思ったり。

 

全話を通して演技が良かったと思うのは、EP1の朱軒洋(素のように見える演技は意外と難しいと思う!)、EP2の劉俊謙、EP8の劉品言、EP10の賈靜雯。

あと、主演以外では、EP7の李佳穎が、こんなに演技上手かったっけ?と驚き。

 

李佳穎はこう見えてもう40歳、今年結婚もしたことだし、今後役の幅を広げるいいきっかけになったのでは?

(とはいえ、あそこまできわどいシーンはなくても良かった気もするけど…)

 

最後に余談。

先月、今年の金鐘獎の授賞式があったこともあり、このドラマがどの部門でエントリーされるのか気になります。

このドラマは1話が46分~58分で、合計すると480時間を超えるので、ひとつのドラマとしてエントリーするなら「戲劇節目」になる。

でも、1話ごとにエントリーなら「電視電影」になるよね?

 

このドラマはオムニバスといっても全話につながりがあるし、出演者もかぶっているから、「戲劇節目」でも今年の「台灣犯罪故事」のような違和感はないのでどちらでも良いけど、他のドラマの顔ぶれを見てどちらに(賞を取りやすそうな方に)エントリーするか選べるのは不公平だと思うので、来年はそのあたりの規定が変更されると良いです。

 

とはいえ賞はあとからついてくるものなので、どの部門であろうとドラマ自体がきちんと評価されればそれでよいかなという気持ちもあります。

聞いたところによると、第2季の計画が持ち上がっているとかいないとか。

もし本当に作るなら、もうちょっと新鮮味のある顔ぶれで観てみたいかなー。