以前は台湾へ行く最大の目的はおいしいものを食べることだったのですが、年齢とともに消化力が低下。
あまり食べられなくなったため、コロナ後はもっぱら映画を観る旅になってきています。
今回は2泊3日で3本観ました!
(1日1本)
まずは、マレーシア映画の「富都青年」
吳慷仁が昨年の金馬獎で最佳男主角を受賞した作品です。
(台北京站威秀にて鑑賞)
吳慷仁が演じる阿邦は聴覚障害者で、補聴器を使って聞くことはできるけど、話すことはできないという設定。
セリフはなく、手話と表情だけの演技で、前評判どおりすごかった!
弟役の陳澤耀、兄弟が幼い頃から面倒を見てきたトランス女性を演じた鄧金煌もそれぞれ最佳男配角と最佳新演員にノミネートされていて、演技も良かったけど、ストーリー自体はそんなに特別な感じではなく、若干説得力に欠ける部分もあるかな~と思いました。
やはりこの映画のすばらしいところは、吳慷仁をキャスティングしたことではないかな!?
実際、吳慷仁が出ていなかったら、たぶん私はこの映画を観てなかったと思うし…。
何度か出てくるゆでたまごをお互いの額でコンコンとするシーン。
心を打つシーンですが、ちょっと痛そう。
台湾を皮切りに、香港・マカオ、マレーシア、シンガポール(1/11から)で上映。
日本の配給会社とも商談をしているとの情報があったけど、どうなったかな?
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次に観たのは、魏德聖監督作品の「BIG」です。
昨年の金馬獎では名前が出てきた記憶がないな?と思い、調べてみたら、どうやらポスプロの遅れでエントリーが間に合わなかったらしい。
今年ということですかね。
(西門の樂聲影城にて鑑賞)
映画館自体は大きいけど、5廳はシネマート新宿のスクリーン2くらいの狭さ(スクリーンの大きさも同じくらい)でちょっと驚きました。
まあ迫力とかは必要ない映画なのでよいけど。
まず、子ども、病気ということで、わかりやすく泣かせにくる映画です。
泣かされるもんか!と斜に構えていても、やはり少しはうるっときます(涙モロい人ならおそらく号泣?)
子役以外は、過去の魏德聖作品に出ていた人が多かったですね。
やっぱりどの監督もそれぞれお気に入りの役者さんがいるのでしょう。
医師役の馬志翔がかっこよかった。あと鄭人碩も。
(あまり書くとネタバレになっちゃいますのでこんな感想しか書けませんが…)
あと、以前から男主角の子ども時代の役とかでドラマに結構出ていたこの方、めっちゃかっこよくなってて将来やばそう。
現在14歳とのこと。数年後にどうなるか、親戚のおばさん目線で見届けたいものです(?)
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最後に、「小曉」
林品彤が最年少の12歳で金馬獎の最佳女主角を受賞ということで話題になりました。
でも極端に感情の起伏がある役なので、演技が上手いのかどうかいまいちわからず。
もうちょっと普通な(?)役を演ったら印象はまた変わってきそう。
(西門の喜滿客影城絕色店にて鑑賞)
最終日、飛行機は夕方の便だったので、お昼からの映画も焦らず観れました。
この映画を観た理由は、ドラマ「此時此刻(邦題:此の時、この瞬間に)」を観てから気になっていた劉俊謙が出ているからです。
(主演している香港映画の「幻愛」も11月に台湾でDVDを購入して視聴)
しかし、ストーリーはちょっといまいち何が言いたいのかよくわからなかった。
ADHDの娘とその母親(陳意涵)のぶつかり合いながらもお互いに依存する関係?
母親が娘の学校の先生と不倫してるのに、あまり隠そうとしてる感じでもないのが不思議。
最後やっぱりバレるんだけどね…。
しかし、劉俊謙はかっこよかった。
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【おまけ】
今回、本編上映前の予告で何回か観た「還錢」がおもしろそうでした。
陳柏霖、李銘忠、蔡凡熙、林哲熹、蔡思韵 主演。
春節映画なので、にぎやかし的な感じですけどねー。